【ご質問】年収の1/3しか借りられないのはどんな人ですか?

Q「ソウリョウキセイ」って何ですか?年収の3分の1しか借りられないのはどんな人ですか?よく聞くんですけど、今さら人にも聞けず、話題によく登るので困っています。教えてください。

A「ソウリョウキセイ」は「総量規制」です。もう一つの疑問の、年収の3分の1までしか借りられない人の話に繋がる言葉です。2010年に完全施行になったのが総量規制で、この規制が、年収の3分の1までしか貸付けしてはいけないという規制のことです。たくさん借りたい人からみれば3分の1しか貸してくれない。めったに借りない人からすれば、3分の1まで貸してくれるということになるよね。

総量規制ができる前までは、消費者はどんどん借りて、貸金業者はどんどん貸して、返済できなくなったら取り立ても厳しくなって、厳しくなるから夜逃げして、自殺してという悪循環な世の中だった。そんな世の中を変えるべく?消費者を守るべく?と、いろんな要素が集まって貸付け制限をした規制です。だから、年収の3分の1までの貸付けが義務付けられる総量規制の対象者は、全員です。

総量規制には例外もあって、銀行での融資は総量規制対象外になるんです。だから、年収の3分の1を気にしないといけないのは、貸金業法で動いている消費者金融で借りた時のこと。だからみんな銀行から借りたいと思うんだよね。その銀行は審査に通りにくいということがある。というところらへんまで知ってたら大丈夫じゃないですか?銀行のカードローンは、消費者金融から学んだ商品だから、金利も少し高めだけど、消費者金融よりは若干低め。という感じですね。

融資を希望したら、年収の1/3しか借りられないと言われました

Q.親の病院費として少々まとまったお金が必要になって消費者金融を訪ねたのですが、先日審査を受けに行ったら、希望した金額が高すぎて融資ができないと言われました。私の父は最近突如足を悪くし、介助が必要になってしまい、通常の入院費もさながら個室を用意してもらわねばならないので、その分の金額が嵩みます。ですから一度に数十万円というというお金が必要になり、今回やむを得ず頼った次第です。どうやら年収の3分の1までしか借りられないとのことですが、今後のことも考え、念のため100万程度の金額を申し込んだのがいけなかったのでしょうか。数十万円なら借りられますか?

A.総量規制がなくても、初回から数十万円は難しいわ。

大変な思いをされましたね。心中お察しします。けれど、医療費を消費者金融で全て借りようと思うのは少々無理があるかもしれないわ。確かにちょっとした入院費はカードで簡単に借りられるし、昨今ではカードで支払いもできるから利用する人が増えているけれど、数十万円、数百万円となれば話は別。ましてお父様の場合は一度きりではなく、これからずっとかかるかもしれない金額なのよね?まずは助成金や行政による貸付が申請できないか調べてみることをおススメするわ。

年収の3分の1、という制限については「総量規制」といって法律で定められていることなの。これは一般の金融業者に共通するもので、銀行には適用されないのね。だから銀行での住宅ローンを組んだり、行政から支援を受けたりする場合には、年収が幾らというのは関係がないわ。ただ金融業者はやはり機関としてではなく企業として運営されているものだから、一定の制限を設けないとそれを利用して収益のために無茶な貸付をする会社が出てきかねないので、念のため定められているわけ。

また、最初にも言ったけれど、例え数十万円単位であっても消費者金融において初回からそれだけの額を借りるのは無理があるというもの。消費者金融と利用者は、何度も利用を繰り返しながら信頼関係を築き、いずれは高額融資も受け入れてもらえるものなの。急にこんなことになって焦りもあるのでしょうけど、まずは落ち着いて、然るべき機関を頼ることを考えてね。